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初川 雄一; 藤 暢輔; 大島 真澄; 早川 岳人; 篠原 伸夫; 櫛田 浩平; 上野 隆; 豊田 和弘*
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 255(1), p.111 - 113, 2003/01
被引用回数:12 パーセンタイル:62.16(Chemistry, Analytical)線の同時計測の原理を応用することにより微小の線ピークの検出を可能にした多重線分析法について報告する。多重線分光法の開発、及びその応用として長寿命放射性核種Iの分析と岩石試料中の極微量のイリジウムの分析について紹介する。Iの分析においては海草中に含まれるヨウ素中にI/Iの比において3.510の微量のIの定量に成功した。またイリジウムの分析においては標準岩石試料中の300ppbから150pptの極微量のイリジウムの分析結果を示す。
大島 真澄; 藤 暢輔; 初川 雄一; 早川 岳人; 篠原 伸夫
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(4), p.292 - 294, 2002/04
被引用回数:18 パーセンタイル:73.17(Nuclear Science & Technology)多重線検出法と中性子放射化分析を組合せて、新たな微量元素定量法を開発した。この定量法はpptまでの高感度と、49種までの多元素同時定量が可能である。招待講演において、この方法の原理と実証,さらに標準岩石試料,アレンデ隕石,環境中放射能I,地層試料などへの適用例を紹介する。
初川 雄一; 大島 真澄; 早川 岳人; 藤 暢輔; 篠原 伸夫
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 482(1-2), p.328 - 333, 2002/04
被引用回数:25 パーセンタイル:81.45(Instruments & Instrumentation)核構造研究において顕著な成果を収めているゲルマニウム検出器系(クリスタルボール)を分析化学、特に中性子放射化分析法に応用して岩石試料中の微量元素の検出を試みた。一般に地質学的試料の中性子放射化分析では主要成分のナトリウムやマンガンからの放射線が強く微量成分の検出には化学分離などが必要であるが、クリスタルボールによって得られた2次元スペクトルにより非破壊で微量成分の検出に成功した。原研原子炉JRR-4気送管で標準岩石試料約100mgを10分間照射した後にゲルマニウム検出器系GEMINIを用いて線測定を行った。得られた2次元マトリクスから-のコインシデンスを取り出し解析を行った結果、標準岩石試料JB-1a及びJP-1中に合計27元素を検出することができた。検出された元素の中ではJP-1中のEuがもっとも微量な成分でありその含有量は4ppbであった。
大島 真澄
Look Japan, 5, p.30 - 31, 2000/06
1台の線検出器を用いる従来の放射性核種分析では、分解能は約1000分の1である。放射性核種は平均して10本オーダーの線を放出するので、少ない核種を含む試料では問題ないが、数十核種を含む試料では線の本数は数百本に達し、これらをすべて分離することは不可能になる。これらの弱い線を定量するためには、一般に化学分離などの操作が必要となる。われわれは多重線を多重線検出装置を用いて同時計測測定する方法により、従来の1次元法に比べ1000分の1倍の百万分の1のエネルギー分解能が得られることを示した。これにより、どれほど多くの核種が存在しても、それらを完全に分離することが可能になった。この方法を中性子放射化分析に応用し、工業技術院地質調査所発行の標準岩石試料JB-1a及びJP-1試料の定量を行ったところ、化学分離等の処理なしに27核種の元素が同時に定量できた。また、同じ手法で49元素の同時定量が可能であることを明らかにした。多重線検出法ではバックグラウンドが大幅に低減するため、微弱なピークの検出が可能になり、実に存在比10(10億分の1)オーダーの核種の定量ができるようになった。以上の結果の紹介と現在計画している高度化などについて解説した。
初川 雄一; 大島 真澄; 早川 岳人; 藤 暢輔; 篠原 伸夫
放射化分析, (10), p.19 - 20, 2000/03
核構造研究において顕著な成果を収めている多重線測定装置GEMINIを分析化学、特に中性子放射化分析法に応用して解説した。一般に中性子放射化分析では主要成分からの放射線が強く微量成分の検出には化学分離などが必要であるが、多重線測定装置によって得られた2次元スペクトルにより化学分離などを行うことなく非破壊で微量成分の検出に成功した。標準岩石試料の測定においては同時に27元素の検出測定に成功した。検出できた最小成分はJP-1試料中のEuでその含有量は4ppbであった。これらの成果について述べたものである。